『冒険アニメの定石をロボット物にあてはめた新鮮な企画』
昔の冒険アニメ「ガンバの冒険」やちょっと前の「ワンピース」みたいなノリでロボット物を作ったと言えば簡単に説明できるのだろうか。
わくわくさせられたり、勇気を与えてくれるアニメって、今ではクサくて誰も見ないという世の中の空気のなか、直球ストレートで投げ込まれた熱い火の玉アニメだ。
ロボットも「ガンメン」(顔面?)という名前で頭に手足が生えたような奇妙な形態で、僕は「未来惑星ザルドス」をちょっとイメージしてしまったが、本当にロボットか?と思わせるくらい物理法則を完全に無視したような動きや変身、合体シーンは躍動感とユーモラスにあふれている。
キャラクターは、最初は小心者のシモンがちょっと面倒くさいと思ったけど、敬愛するアニキの死とともに大きく成長していく様子がしっかりと描かれている。
ヨーコの胸が不必要に見えるようなカメラアングルが多くて大人の男性ファンもつかまえようとしているようだが、「10倍返し」のセリフの前のキスシーンは、フレンチキスにして欲しかった。